看護師のキャリアアップの必要性

毎年のように不足していることが騒がれ、待遇改善や外国人の受け入れを本格化することの議論が進む我が国の看護業界ですが、残念ながらまだまだ現状を見る限り「楽になった」とはとても言えない状況です。
不足している、と一口で言っても、その原因も悲しいかな一つではありません。一つには離職率の高さがあります。離職とは文字通り仕事から離れてしまうことですが、看護師の業務に耐え切れず、単純に辞職してしまったり、結婚や病気を機に仕事を離れ、そのまま戻ってこないケースもあります。
もう一つの理由としては、単純に看護師自体の人気が低下しているというものもあります。最近では看護師学校の数も減り、廃校に追い込まれてしまう例も増加しています。看護師試験の受験者を見ても、今のところ数が激減しているというほどのことでも無い気がしてしまいますが、このままだと確実にジリ貧になってしまうことが予想されます。
このような現状がそもそも生まれた原因としては、看護師の業務が非常に辛いということが挙げられます。確かに、少しネットで調べるだけでも看護師の仕事の大変さについての情報はゴロゴロ出てきます。しかし、今のご時世大変な仕事なんて、それこそいくらでもありそうなものです。なぜ看護師が、いわば「割を食う」形になっているのでしょう。
大きな理由としては、仕事に対する報酬が少ない、言ってしまえば割に合わないというのが大きいように思われます。働いた実感と報酬たる現金が伴わなければ人は幸福感を味わえません。しかし逆に言えば、きちんと報酬さえ貰えるならば看護師の仕事は他の忙しい仕事とそう変わらないということにもなります。
そのために給料を上げるよう病院なり、場合によっては政府なりに働きかけるのも手段の一つではありますが現実的ではありません。やはり最大の手段は、「自分が偉くなる」、と言うとやや雑ですが、つまりキャリアを積んで実力に、仕事に見合った額の給料をもらえるようになればいいのです。別の仕事に就くというのも確かに解決策の一つではありますが、せっかく自分で選んだ道、大事にその道を育ててみるというのも有意義なことなのではないでしょうか。
そこで、看護師のキャリアアップについてまとめてみることにしました。最短経路というのはなかなか難しいかもしれませんが、何よりも無駄にならない知識を身につけられれば、少しは割に合う時間を過ごせたと言えるのではないでしょうか。

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